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6月3日 ちょっとだけマニアックな鉱物標


今回は通常入手が難しいマニアックな標本だけの特集です。

20140601
コルヌビア石(Cornubite 三斜)
Majuba Hill Mine, Pershing Co., Nevada, USA
銅と水酸を含む砒酸塩鉱物で濃い緑色の被膜で母岩の表面に付着。単斜晶系のコーンウオール石と酷似しているために肉眼での区別は出来ない。文献によれば コーンウオール石と混在している場合が多いと言う。この産地でもコーンウオール石の産出も報告されているので弊社ではどちらか迷うところだが、米国の販売 者のラベル表示に従った。
20×20㎜前後の母岩の一部に濃い緑色の皮膜。ルーペで見ると球の集合になっているのがわかる程度。 ¥1,180均一

20140602 
ウルツ鉱(Wurtzite、六方晶系)
Kirki Mine, Greece
等軸晶系の閃亜鉛鉱とは同質異晶。結晶は非常に小さくてわかりにくいが、飴色の先が尖った六角柱状で水晶によく似ている。母岩の表面にキラキラ輝く結晶で 散在しているので光を斜めから反射させるとわかりやすい。長波紫外線でウルツ鉱はオレンジ色、その周辺は見事な黄色の蛍光を発する。黄色の蛍光は紫外線を 消した後でもしばらくはリン光を保つ大変珍しい標本です。また、母岩中には銀白色のヨルダン鉱が散在している。
プラスチックケース入り ¥1,300均一

20140603
シルビン(カリ岩塩)Sylvite
KCl
Sasktoon, Saskatchewan, Canada
海水中で塩素がナトリウムと化合すると岩塩になるが、カリウムと化合するとこの鉱物ができる。海水中のナトリウムの濃度は1.1パーセントなのに対しカリ ウムは0.04%しかないために、岩塩とくらべてシルビン産出は極めて少ない。和名は「カリ岩塩」と言うので岩塩の一種と間違われやすいが、全く別の鉱物 です。ただ、岩塩を伴っているのが普通です。この標本は赤鉄鉱を含んで茶色になった本鉱と透明な岩塩が混在しています。
40×40㎜前後の塊。 ¥750均一

20140604
ターブット石 Tarbuttite
Zn2(PO4)(OH)
Broken Hill Mine, Kabwe, Zambia
亜鉛鉱床の酸化帯にできる亜鉛の燐酸塩鉱物。先が扁平になった四角柱状の1~2㎜の透明結晶が酸化鉄に汚染された岩の空隙や表面に散在している。一見する と異極鉱のように見えるが、異極鉱は亜鉛の珪酸塩鉱物で結晶は先端が尖った平板状でシャープだが、産出は一般的。ターブット石の方がはるかに希産。
母岩は40×50㎜程度の大きさ。¥1,750均一

20140605
オーロラ石(Aurorite)
(Mn2+,Ag,Ca)Mn4+3O7・3H2O
Aurora Mine, White Pine Co., Nevada, USA
オーロラという名前を聞いてさぞ美しい石ではないだろうかと想像された方も多いと思います。残念でした。米国ネバダ州のオーロラ鉱山(1860年代は米国 有数の金の鉱山でした、今はゴーストタウンで有名)で初めて発見されたのでこの名前が付けられました。二酸化マンガンに汚染された方解石中に最大7ミクロ ン(7/1000㎜)の六角板状結晶で散在。何とあのゾウリムシの20分の1の大きさです。方解石は劈開に沿って割れるので、どこを割っても必ずその表面 に微細な結晶が散在しています。劈開面は轟石や水マンガン鉱の被膜で黒くなっているが、本鉱の結晶は光沢が強いので、光を斜めから反射させながら顕微鏡 (16倍程度)でのぞくと、キラキラと光って見えます。銀を含む二酸化マンガンです。日本でも伊豆半島の河津鉱山(こちらは銀を含んでいない)で見つかっ ています。親指の先ぐらいの大きさをガラス蓋付き紙箱にセット。 ¥950均一

SOLD OUT 20140609
鉄白燐石(Leukophosphite)
Krasno, Czeska, Chech
鉄燐酸塩の鉱物です。
小さな石英の表面に放射球状集合のストレング石を伴って茶色の微細な粒で多数付着。

標本全体の大きさは20×20㎜程度。 ¥1,500(1個のみ)

SOLD OUT 20140610
ウシュコフ石(Ushkovite)
Galilea, Minas Gerais, Brazil
鉄燐酸塩の鉱物です。
変質したロックブリッジ石(6×8㎜程度)の上に、透明感のあるオレンジ色結晶で集合。非常に小さな結晶です。
 ¥1,500(1個のみ)


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