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2015年ミュンヘンミネラルショー速報(2015年11月2日)

こちらの商品はまだ荷物が届いていません。
詳しい価格や産地は荷物と一緒に入っているので荷物の到着後、標本を整理してから当社のホームページに記載します。

石油入り水晶(パキスタン)
非常に良質な石油入り水晶。石油は肉眼で見ることは出来ないが、長波紫外線ライトを照射すると明るい蛍光を発する。また、ルーペで見ると黄色がかった石油の丸い粒がたくさん入っているのが確認できる。石油の気泡が動くものも多少ある。
5㎜~20㎜位までの両錐の結晶。小さなものが多い。

 ペリドット単結晶(パキスタン)
錐面のあるペリドットの単結晶を入手。最近の入荷品ではかなりの良品。10㎜程度の小さな結晶から2.3㎝のずんぐりとした結晶までいろいろな大きさがある。こうした品質が入手できるのはミュンヘンならではのことだ。

 アラゴナイト(モロッコ)
三連双晶によって六角柱状になった結晶が集合したもの。立派な結晶の割には多産するために値段が安い。

黄鉄鉱単結晶(スペイン)
¥400~¥500で販売できそうなものを多量に入荷。
立方体の完全な結晶で小・中学生の学習用標本に最適。
滑石片岩に含まれている立方体結晶も4箱ほど仕入れた。初めて見た人には不思議らしく「どうやって埋め込んだのですか」とか「岩の中の立方体をどうやって磨いたのですか」などの質問を受けるが、埋め込んでも磨いてもいません。神のなせる業です。 

ファーデン水晶(パキスタン)
今回はかなりの良品を見つけたので、時間をかけて選び購入することにした。

①小さめの良品
これは選ぶことができなくてそれぞれの袋に2kgづつ入っている。
合計10kg購入。g当たりの単価は従来のものよりも高くなる可能性がある。
これは品質ごとに分けてあるものの中から一番良い袋だけを選んだため。

②20g以上の大きさのものはたくさんの中からかなり厳選。
透明で内部の筋もはっきりしておりきわめて良品。大小含めて全部で20kg程度。
これはg当たりの単価を安く設定できそう。

ジンカイト(ポーランド)
ポーランドの塗料工場で白色の顔料(酸化亜鉛の粉)を製造 するために亜鉛を使うがその時に酸素と亜鉛が化合して煙突の内部に結晶ができ、その圧力で煙突が崩れるという。崩れたがれきの中から拾い出したのがこのジ ンカイトである。意図的に製造したのではなく偶然に生成されるために半人工石として出回っている。赤、褐色、緑、透明など様々な色のものがあり、数年前ま ではヨーロッパにはこれだけを専門に販売している業者が多くいた。最近は以前のような勢いはなくなり、見つけるのも難しくなってきた。数年前から塗料の製 造技術が進歩して、煙突の内部にジンカイトが付着することもなくなったために、ジンカイトが新しく供給されることはなくなったと言う。そんな中で、今回、 比較的多く扱っている業者を見つけたので、購入することにした。針のような小さなものから一抱えもある大きなものまでいろいろある。特にオレンジを帯びた 赤色のジンカイトは光沢や結晶ともに最高品質のものを仕入れた。
Olawa, Lower Silesia, Poland
※ジンカイトの価格が高い理由は壊れた煙突を作り直すのに費用がかかるためだろうと思われる。

 グリーンアパタイト
マダガスカル産の深緑色の燐灰石。比較的大きな塊(10mmより小さめだが)を見つけたので購入することに決めた。透明感があり磨けば宝石になる品質。

アメシスト(ハンガリー)
ハンガリー産の紫色の玉髄と言ってもかまわない外観の紫水 晶。ミュンヘンショーでは数年前から出回っていたが、ほとんど興味がなく無視して通り過ぎていたのだが、何気なく産地のラベルを見ると国名に「ハンガ リー」ではなく、「Ungarn」(ウンガルン)と記載している。恥ずかしながら私はウンガルンを知らなかったので別産地のものかと思い、「新しい産地 か」と聞いてしまった。相手業者は英語が話せないので、ただ「ウンガルン」と繰り返すだけだったが、その場所の地図を描いてもらい、ようやく
「Ungarn」がドイツ語でハンガリーのことだとわかった次第。従来の産地だとわかったが、紫色の仏頭状の集合が非常にかわいらしく思えたので今回は仕入れることにした。

シュンガイト
最近は健康グッズとしてシュンガイトを販売する業者が多く 出店している。シュンガイトには三種類あることを発見した。「エリートシュンガイト」と呼ばれる光沢の強いガラス質のもの。これは非常に高価に取引されて いる。そしてものすごく安い一般的なシュンガイト。これを小さなバケツに入れて山のように積み上げて、間違いではないかと思えるような安値で販売している ロシア業者もいる。ロシアから持ってくるだけでも費用がかかるのに。それからもう一つはその中間の品質のもの。これは高くもなく、安くもなく中間の値段 だ。光沢はあるものの塊にはヒビが入っているものが多く、力を入れて引き離すと簡単に割れてしまう。触ると手は黒くなる。石墨を含んでいるためなのかもし れない。
シュンガイトが健康に良いかどうかは別として(ロシア人は健康に良いと信じている人が多いらしい、業者の宣伝文句かも知れないがクリミア戦争で奮闘したの はシュンガイトの水を飲んで兵士の健康が維持できたためなどの逸話もある)、鉱物としても非常に面白いので20kgばかり購入した。

 元素(チタン、アンチモン、テルル、コバルト、タングステン、クロム、スズなど)
日本語では「元素」と言うしか言い方がわかりません。英語では
”Element” と表現している。すなわち、精錬してその物質のみを取り出したものだ。今回は、チタン、アンチモン、テルル、コバルト、タングステン、クロム、スズなど。純度はそれぞれ99.99%~99.9995%とのこと。

ビスマス人工結晶
今年のデンバーミネラルショーではイギリスで製造したビスマスの結晶を購入したが、ドイツで製造したものがそれよりもカラフルでしかも幾分安く売られていたので購入した。少しだが、安めの値段設定ができると思われる。

 レバノン産の有名なエビの化石
ひげの一本一本、かなり細かいところまで残っている。これまでに3000個を販売したという業者の話では100%天然品で修正はないとのこと。実際に修正かどうかを判別するのは難しいので彼の言うことを信じた。
エビ化石1匹当たり平均¥6,000(一つの母岩に2匹ついている場合は¥12,000)。
保存状態により多少の価格調整あり。

 赤銅鉱
ロシア産の赤銅鉱だが従来の銀色のものとは異なり、茶色の光沢ある八面体結晶の集合。端の方の割れ口をルーペで見ると赤みがかっている。
時間をかけてたくさんある中から良品のみを選別した。コレクターの皆さんには十分にご満足してもらえる標本になると確信している。

エルバ島の赤鉄鉱を伴う黄鉄鉱
昨年に引き続いてたくさん仕入れた。鉄と硫黄が化合した黄鉄鉱が先に結晶し、硫黄成分が無くなってから酸化鉄の赤鉄鉱が結晶したと考えられ黄鉄鉱の表面に赤鉄鉱の結晶が多数付着。組み合わせが面白いので、非常に人気がある。

 大変良質なブルーカルセドニー
トップグレードとセカンドグレードの二種類あり、どちらも色が濃くきれいだ。マラウィ産。

ブラウン鉱の結晶
と言えばコレクターならだれもが長崎県戸根鉱山を思い浮かべるが、南アフリカからはさらに大きく美しい結晶が産出する。これは荷物が着いてからのお楽しみ。

モロッコのコバルト華
コバルトを含む鉱物(輝コバルト鉱)からできる二次鉱物で モロッコからは紅色板状のすばらしい結晶が産出することで有名。図鑑には必ずこの産地のものの写真が紹介されている。母岩を含むサイズは30~40㎜で買 いやすい価格で提供できる。弊社では何度もこの標本を扱っているが、まだお持ちでない方はこれを機会にコレクションに加えてください。

アルプスの水晶
アルプスの水晶と言えば淡い煙色透明な水晶が多いが、今回 は透明な水晶を意識的に仕入れた。イタリア側で採集した水晶で長さ15㎜~100㎜程度の単結晶。全体が光沢のある透明で、先端にいくほど細く、ちょうど 「東京タワー」のミニチュア版のような形をしているものが多い。

 多結晶シリコン(ドイツで製造)
シリコンは地球上では酸素に次いで多い元素で通常は水晶や 海岸の砂など酸素と化合して二酸化珪素の状態で存在している。シリコンは一般的に三段階の工程を経て二酸化珪素から酸素を除去して製造される。製造方法に より多少の違いがあるようだが、水晶→金属シリコン(99%、細かな気泡がみられる一次製品)→多結晶シリコン(99.999%程度、切断面を磨くとまだ らな模様が表れる)→単結晶シリコン(最高純度11N程度)の順だ。太陽光発電のパネルや先端電子機器類の基盤(シリコンウェーバー)などに利用される以 外に、「テラヘルツ」と言う名称でビーズやアクセサリーに加工されて健康グッズとしても注目されている。当社は化石や鉱物の標本屋なので、電子機器の素材 としてではなく学習用標本やアクセサリーの素材として取り扱っている。
いろいろな大きさがあり重さで販売。¥10/g+消費税 または1kg単位の場合は税込み¥
10,000/kg。

単結晶シリコン(ドイツで製造)
先がとがった円柱状に結晶させたシリコンで、
最高純度11N程度。薄く輪切りにして電子機器の基盤に使われることが多いが、製造工程で輪切りに不向きな形に結晶したものは再び溶かして再利用するか、不良品として標本になる。今回は先端がとがって(ほとんどが欠けている)ひしゃげた円盤のような形のものが多い。
¥20/g(税込み)を目安に販売予定。

シリコンビーズなどのアクセサリー
 ドイツで製造したシリコンを中国でビーズやアクセサリー に加工して、健康グッズ(「テラヘルツ」と言う名称)として販売されている。弊社では「シリコンビーズ」のアクセサリーとして販売しており、お客さんから 「これはテラヘルツですか」と聞かれた場合のみ、「その名称で販売している業者もいます」と答えている。

  健康グッズと言うものはそれが本当に健康維持に効果があるかどうかは別として、「おみくじ」などと同じ人生の潤滑油のようなものだと考えられる。信じる人 には穏やかな人生を送るためには必要なものだろう。効果を強調して不当に高い値段で販売することは別として、信じるか信じないかは本人の自由なので、信じ ない人が目くじらを立てて反対することもないかと思う。(※こうした考えに至ったのには忘れられない出来事があったため)。「テラヘルツ波」は自然界に存 在する人間を含むすべての物質が出しているらしい。したがってシリコンがテラヘルツ波をだしていてもおかしくはない。そのテラヘルツ波がどのくらい健康に 作用するかはわかりませんが。

 弊社にも非常にまれだが「これは偽物ではないか」と質問されることがある。「本物にしてはあまりにも安すぎる」と言う理由からだ。口に出さなくてもその数十倍の人が心の中で同じように思っているかもしれない。また、未確認だが他のビーズにメッキをしたものやヘマタイト(赤鉄鉱)を「テラヘルツ」として販売している業者がいるなどの情報もネットに載せられているらしい。
 ヘマタイトとシリコンの区別は簡単だ。重さが全く違う。 ヘマタイトの比重は4.9~5.3、それに対してシリコンの比重は2.33だ。ヘマタイトはシリコンの二倍以上の重さがある。同じ大きさのブレスレットな らヘマタイトは重く、シリコンは軽く感じる。この区別がつかない人はいないと思う。
 また、メッキかどうかも割ればわかる。弊社のビーズを割ってみましたがメッキでないことも間違いありませんでした。
 おそらく、ネットでは写真でしか判断できないため、そういった噂が立っているのでしょうが、弊社は店頭に置いておりますので、手にとって確認していただければそれがシリコンであることはすぐにわかると思います。
 弊社の小売価格設定は当たり前だが仕入れ値が基準になっている。
仕入れた商品が安値で出回っている場合はそれに合わせることはあるが、安く仕入れられた商品が高値で出回っているからといって高くすることはありません。

タンザニア産のアレキサンドライト
不透明だがブラジル産と比べると色の変化がはっきりしている。
今回は大小(
10mm~30mm程度の単結晶)合わせて75個仕入れることができた。

 中国産のロードクロサイト(菱マンガン鉱)
小さいが菱面体の結晶片をたくさん仕入れた。ピンク色で大変きれいなものが多い。
小さいので買いやすい価格で提供可能。

黄鉄鉱
ペルーのワンザラ鉱山では今もコレクション、観賞用黄鉄鉱が多産している。その中から立方体結晶が集合した光沢の強い、シャープな結晶のものだけを厳選(結晶の中には多少かけているものもあるが、自然物なのでそれは許容範囲だと判断した)。
値段は少し張るが小さなものはコレクションに、大きなものはインテリアに利用できる。 
価格の目安は¥30~35/g程度。当鉱山の黄鉄鉱では最高品質、と言うことは世界でも最高品質だと言える。

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